ついに自民党総裁選に出馬した小泉進次郎衆議院議員。
小泉進次郎と言えば、意味が分からない発言の数々で話題になっています。
進次郎構文、進次郎語録、ポエムなどと言われ、皆が楽しんでいます。
迷言集としてまとめてみました。
進次郎構文・小泉構文の特徴
小泉進次郎氏の独特の言い回しは『進次郎構文』または『小泉構文』と言われ、
ネット上でネタにされたり大喜利に使われたりと、皆を楽しませてくれます。
『進次郎構文』の主な特徴は「AならばAである」と同じ事柄を大層な事柄であるかのように、
堂々とした態度で言ってのけるところにあります。
「AならばAである」の表現は『トートロジー』(重言)と言われ、
多くの場合は誤用であるが、意味を強調したり語調を整えるため、
理解を確実にさせるための修辞技法として用いられることもある。
『同語反復』『二重表現』『重複表現』などと呼ばれています。
反復の修辞技法としての『同語反復』の例は、
「私は私であり、君は君である」
「誰に何を言われようとも、君は君だよ」
「駄目なものは駄目である」
などがあります。
意味の強調として使うことがあり、当然『誤用』ではありません。
他にも、普段気にせずに使っている例として「馬から落馬する」「満天の星空」「学校に登校する」「電車に乗車する」「アメリカへ渡米する」「訃報のお知らせ」「犯罪を犯す」「後で後悔する」があります。
二重表現ですが意味は難なく通じるので、『誤用』とまでは言えないです。
進次郎構文は「違和感がある」「何が言いたいのか意味が分からない」という観点から見ると、
全てにおいて『誤用』と言えるのではないでしょうか。
だから、面白いのですけど。
小泉進次郎議員の迷言集 19選(解説付き)
迷言1:約束は守るためにありますから、約束を守るために全力を尽くします
進次郎氏が環境大臣に就任直後、福島第一原発の除染廃棄物の最終処分に関しての質問があり、その回答です。
具体策は何一つ述べていません。
迷言2:その約束は守るためにあるものです。全力を尽くします(質問に具体的に答えていない)
迷言1の続きで、汚染廃棄物の処理に関する具体策を聞きたい記者は同じような質問をしました。
それに対し進次郎氏は
「私はこれは福島県民の皆さんとの約束だと思っています。その約束は守るためにあるものです。全力を尽くします」
またしても具体策は一切述べませんでした。
迷言3:毎日でも食べたいということは、毎日でも食べているというわけではないんです
環境大臣として国連気候行動サミットに参加。
まず、英語のスピーチで
「政治には多く問題があり、時には退屈。気候変動の様な大きな問題に取り組むとき、それは楽しくなければならず、クールでなくてはならない。また、セクシーでなくてはならない」
と、ご存じ「セクシー」発言で話題に。
サミット初日、日本の記者からの質問「訪米中、ステーキはいつ食べるのか?」の質問に対して、
「毎日でも食べたいね」と発言。
後日、日本の記者からの質問「温室効果ガスを削減するという環境省のトップとしてどういう風にお考えですか?」からの「(ステーキを)毎日でも食べたいと仰っていた」に対して「毎日でも食べたいということは、毎日でも食べているというわけではないんです」と発言。
これはまあ、意味は分かりますけどね。「食べたいからと言って毎日食べているわけではない」
進次郎氏は続けて「好きなもの食べたいときありません?」と述べると、会場は数秒の沈黙。そして、質問をした記者は「そういう事を聞いているのではなく、大臣としてどう整理しているのかを聞いている」と返したら、会場は笑いに包まれました。
迷言4:リモートワークができてるおかげで、リモートで公務ができたというのは……
小泉進次郎氏は虫垂炎手術で入院していたのですが、テレワークで公務に復帰しました。
記者にテレワーク実装に関しての感想を求められ、その回答が、
「リモートワークができてるおかげで、公務もリモートでできるものができたというのは、リモートワークのおかげですから、それも非常に良かったことだと思っています」
一度聞いただけでは、何を言っているか分かりません。
これぞ『THE・進次郎構文』ですね。
要約してみました。
「リモートワークが出来るお陰で、公務もリモートで出来て、非常に良かったと思っています」
と言いたかったのでしょうか。
迷言5:一緒にノドグロを食べよう(処理水の回答)
福島原発の汚染水の処理方法ををめぐり、近隣諸国への対応に関して記者から質問された進次郎氏でしたが、質問の趣旨から外れた回答をして、いつもの進次郎構文と話題に。
進次郎氏は福島県民を労わる発言をした後、過去に福島を訪問した際に地元の組合長との会話の話をし始めました。
「ノドグロが一番獲れる」と聞き、「私、ノドグロが大好きなんですよね。環境大臣室へぜひお越しください。一緒にノドグロ食べましょうよ。って言った時の、あの『いいんですか?』っていうね、(組合長が)喜んだ顔。嬉しかったですね」
といった内容を話し、「そのような福島を傷つけてはいけない」と述べて終わりました。
『汚染水の処理方法をめぐる、近隣諸国への対応』の件はどこかへ行ったようです。
記者は「どう取り組んでいるかを伺った。ノドグロの話を聞いているつもりじゃないんですけど」と苦言を呈した。
迷言6:骨が記憶している位の体験
G1カレッジ2016・第一部全体会『ビジョンと言葉』~ビジョンを正確に発信する為に必要な言葉をどう磨くか~にて、次のような発言をされました。
「言葉は体験から生まれるという事です。そして、その体験というのはどんな体験かというと、骨が記憶をしている位の体験をして下さい」
『骨が記憶している位の体験』
……、意味不明。小説家もびっくりの比喩表現。
迷言7:育児休業に「休む」が入っているが全然休みじゃない
奥さんの滝川クリステルさんとの間に、第一子が誕生。
進次郎氏は育児休暇を取得し、休暇後に国会に復帰しました。
取材で育児休暇を取得した感想を求められた際に、
「私、育児に参加して思うのは、育児休業という『休む』という言葉が入っていますが、全然休みなんかじゃないですね」
『育児休業』という言葉は「育児のために仕事を休業する」という意味であり、当然育児をしなくてはなりません。休みじゃないのは当たり前。進次郎氏は何を言ってるのでしょうか。
迷言8:《ポエム》30年後の自分は何歳かな?
福島原発の除染廃棄物の処理問題で、具体的な解決策を記者に質問された進次郎氏。
返答がまるでポエムの様だと話題になりました。
私の中で30年後を考えた時に「30年後の自分は何歳かな」と、あの発災直後から考えていました。
だからこそ私は、健康でいられれば30年後の約束を守れるかどうかという、その節目を見届けることが、私はできる可能性のある政治家だと思います。
30年後の自分は60歳だろ……(-_-;)
で、具体的な解決策は何も答えていないと。
迷言9:反省をしていると言いながら、反省の色が見えない、とのご指摘は、私自身の問題だと反省している
出席するはずの『コロナ対策本部の会合』を欠席し、地元後援会の新年会に出席していたことが発覚。
国会で、国民への謝罪を求められた進次郎氏。そこで放った進次郎節が話題になりました。
「反省しているんです。ただ、これは私の問題だと思うが、反省をしている色が見えない、というご指摘は、私自身の問題だと反省をしている」
これぞ、『ザ・進次郎構文』ですね。素晴らしい。
長台詞だけど「反省をしている」意外に何も言ってないというね。
迷言10:おぼろげながら浮かんできたんです。「46」という数字が
環境大臣としての発言です。
2013年と比較して、2030年までに温室効果ガスを26%削減するという目標があったのですが、進次郎氏はインタビューで46%削減するという一気に20%アップの数字を出してきました。そして、その理由がなんと……
「くっきりとした姿が見えているわけではないんですけど、おぼろげながら浮かんできたんです。【46】という数字が」
アナウンサー「浮かんできた?」
「シルエットが浮かんできたんです」
因みに『46%』は当時の菅総理が気候変動サミットで発言しています。
その記憶が、おぼろげに浮かんできたのでしょうか?
いづれにしても、何の根拠もない発言だと話題になりました。
迷言11:できっこない事に挑むのはチャレンジング
迷言10の続きになります。
「絶対できる、というよりもできっこない事に挑むのはチャレンジングでいいじゃないですか」
温室効果ガスを46%削減するという無謀な目標設定。しかも具体策は明示せず。
おぼろげに浮かんだ数字ですからね。具体策なんて元よりないんですけど。
迷言12:プラスチックの原料は石油。以外にこれ知られてない
ラジオでの進次郎氏の発言です。
「プラスチックの原料って石油なんですよね。以外にこれ知られてない」
その程度のこと、日本人なら小学校の間に知る知識だと思いますけどね。進次郎氏の同級生、馬鹿ばかりだったのでしょうか。そんなわけはないですよね。
推測ですが、進次郎氏にとっては意外な事実だったのでしょうね。でないと、この発言にはならないですから。
迷言13:気候変動に取り組むことはきっとセクシーでしょう
小泉進次郎氏が環境大臣の時に、ニューヨークで開催された国連気候変動サミットで
「気候変動の様な大きな問題は、楽しく、カッコよく、セクシーであるべきだ」
と英語で発言しました。
この発言は日本だけでなく海外でも報道されました。
海外では、進次郎氏の「セクシー」発言を報道すると同時に、日本が火力発電所に頼っていることを問題視し、サミットで大した発言をしていないことを指摘していました。
海外でも、進次郎氏の発言は中身がないと思われたようです。
迷言14:水と油を混ぜればドレッシングになる
小泉進次郎氏の地元、神奈川県横須賀市の市長選で支援した候補者が当選した際に、横須賀市の組合の人から「小泉進次郎さんは国政では水と油かもしれない」と言葉をかけられました。
それに対する進次郎氏のコメントは
「小泉さんとは国政では水と油かもしれないが、水と油も混ぜればドレッシングになる」
サラダにかける前にドレッシングの容器を振って、分離してる油を混ぜますよねえ。その画を想像したのでしょうか?
ドレッシングって、水と油で構成してはないんですけどね。
迷言15:私が常に心掛けていることは、自分の話し言葉に「体温」と「体重」を乗せる事です。
小泉進次郎氏が人に話をする際に心がけていることがあるそうです。それは、
「私が常に心掛けていることは、自分の話している言葉に『体温』と『体重』を乗せることです」
( ゚Д゚)ハァ?
どうやったら乗せられるの?
特殊能力?
いや、比喩だったとしても意味わかんねーし
迷言16:将来に悲観的な1億2千万人の国よりも、将来に楽観的で自信を持つ6千万人の国の方が強いです。今、我々が持つべきものは発想です。
自民党で農林部会長を務める小泉進次郎氏。
2016年、コメ農家の高齢化をテーマにして、農家の未来についての公演が開催されました。
進次郎氏は、米農家の平均年齢が70歳になることを挙げ「農家で問われているのは持続可能性を取り戻す事」と主張しました。
その中で、日本の人口減少も絡めての発言が話題に。
「人口減少は不可避です。将来に悲観的な1億2千万人の国よりも、将来に楽観的で自信を持つ6千万人の国の方が強いと思う。今、我々が持つべきものは発想です」
何が言いたいのか、私には分かりません……
そもそも全国民が同じメンタル状態なんてないですからね。まあ、時代の空気感という意味では分かるかも。高度成長からバブルまでと、崩壊からの失われた30年では日本の空気感は確かに違いますから。
単に、政策の成功と失敗によるものなんですけどね。
発想ではなく、まともな政策が必要。
あ、そもそも農業の話でしたよね。
まあ、それも政策で解決する話。発想はいらない。
迷言17:打倒!ドン・キホーテ!打倒!パプリカ!
2020年6月。環境大臣の時に環境省主催の『みんなで減らそう!レジ袋チャレンジ』キャンペーンに参加した際の発言です。
このキャンペーンではCMが製作され、それを見た進次郎氏は「素晴らしい!」と絶賛し、次の様に述べました。
「僕の中では、打倒!ドン・キホーテ!『ドンドンドン・ドンキ~』というのを気づいたら口ずさんでしまう。願わくば幼稚園や保育園でも体操と一緒に。そう考えると、打倒パプリカですかね!」
翻訳すると、ドン・キホーテのCMや米津玄師の作詞作曲による大ヒットソング『パプリカ』がレジ袋CMのライバルという意味だと思います。
その後『打倒』のワードについて問われると、
「政治の世界は戦いですから」
と発言しました。
もう、何が言いたいのかさっぱり分かりません。
進次郎氏の中ではすべてが繋がっているのでしょうね。
迷言18:カナダのトルドー首相は就任時43歳。私も今43歳。
自民党総裁選の期間中での発言です。
上川陽子「来年のカナダのG7首脳会議で、総理としてどのようなメッセージを発信するのか」
小泉進次郎「カナダのトルドー首相は就任時43歳。私も今43歳。総理就任同い年のトルドー首相と共に、G7の連携が更に深まる、そんなサミットにしていくことをお約束します」
カナダのトップと同い年だから、何だって言うんだよ!
どの様なメッセージを発信するのか聞いてるんだよ。答えろよ!
(# ゚Д゚)
まとめ
世間では「おもしろい」「癒される」の声がある一方で「心配」「日本終わる」などの声が上がっています。
以下は著者の見解です。
進次郎構文をネタとして楽しむ分には良いですよ。ですけど、こんな人が国務大臣や自民党総裁(総理大臣)になられたら日本国民にはたまったものではないです。
はっきり言って、国会議員は辞めてもらいたいです。
どうしても議員を続けたいなら、せめて大臣にはならないで下さい。
日本国の為に、どうかお願いします。
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